カナダで救急車に乗るなんて、
想像もしていなかった。
海外の医療現場のリアルを知りました。
私が海外に興味を持ち始めたのは、幼い時に行ったタイへの家族旅行がきっかけです。滞在中に、青年海外協力隊として働く母の友達に会い、海外で働くってカッコいいなと思い始めました。
文京学院大学へは一般選抜で入学し、スカラシップ(給付型奨学金)制度の対象学生になりました。学費の負担も減ったことにより、1年次から海外フィールドワークに挑戦することが出来ました。
- Q&A
ホンネで語る!海外体験
- 留学って、実際どんな感じなの?
ホンネで語る!海外体験
いつ海外短期フィールドワークに行きましたか?
1年次の8月に海外短期フィールドワークに参加しました。行き先は、カナダのブロック大学です。医療系や健康科学の領域に強い大学で、キャンパスは有名なナイアガラの滝の近くにあります。滞在期間は2週間で、語学力の向上と海外の医療現場を知ることが目的でした。
渡航が決まってからは、ふじみ野キャンパスにあるランゲージサロンで、毎日英会話の特訓に励みました。チャットパートナーをホストファミリーに見立て、日常会話を想定したフレーズを重点的に練習し、海外フィールドワークに臨みました。
現地では、どんなプログラムを?
午前は講義で、午後はゲストスピーカーを招き、医療現場の話を聞くといった毎日を送っていました。例えば看護がテーマだった日は、午前の講義では、看護の現場で使われる専門英語の習得と、看護シーンを想定したペアワークでスピーキングを練習します。
午後は、現地で働く看護師さんから、医療に対する考え方や医療現場の様子を聞きました。午前中に専門的な医療英語をインプットしているので、思ったよりも苦戦せずに聞き取ることができました。質問やディスカッションをする機会もあり、対話を通して医療への理解を深めることもできました。
翌日の朝には、ゲストスピーカーから聞いたことを先生と共有する時間が設けられています。学んだことを整理し、文章化して、先生に説明するという一連の過程には、ヒアリング、ライティング、スピーキングなど様々な要素があり、この時間が一番英語力を鍛えられたと思っています。学ぶテーマは、看護だけでなく、救急医療や言語聴覚、アロマセラピーなど毎日変わります。救命救急士の方がいらっしゃったときは、救急車に乗せていただき、搭載されている機器や処置の説明をしてくれました。まさか自分が、カナダで救急車に乗るなんて、想像もしていませんでした。
ココは成長できた!という点はありますか?
この海外短期フィールドワークで、とにかくやってみる!という姿勢が身についたと思います。現地では、コミュニケーションが重視されており、黙っていては何も始まりません。先生は「翻訳機を使ってもいいよ」と言っていたので、使いながら頑張って話してみると、私が何を言おうとしているのかを汲み取ってくれて、アドバイスをもらいました。そのアドバイスをもとに修正してまた話す。そして、またアドバイスをもらう。これを繰り返しているうちに、スムーズに発言ができるようになりました。先生の指導を通して、とにかくやってみることの大切さを実感できました。
今、力を入れていることは?
看護学科は、2年生から専門的な勉強がスタートし、3年生になると実習が本格的に始まります。学科の勉強にあてる時間が多くなり、どうしても語学を勉強する時間が少なくなってしまいます。せっかく留学に行ったのだから、英語力は伸ばし続けたいと思っています。
帰国してからも、ランゲージサロンに通ったり、一緒に渡航した友達とあえて英語で会話してみたり、海外の映画を字幕なしで観たりなど、英語に触れる時間を意識的に増やしています。
また、街で困っている外国人旅行者を見かけると、自分から自然と話しかけられるようになってきたので、少しずつ成長できているのかなと思います。看護と英語の勉強を両立できるように頑張っていきたいと思います!