業務執行責任者 営業統括部長 大島 敦 様
営業統括部 法人担当 大江 晃代 様
業務執行責任者 営業統括部長 大島 敦 様
営業統括部 法人担当 大江 晃代 様
企業や自治体に向けて健康づくりのサービスを提供する株式会社タニタヘルスリンク。
今回は、業務執行責任者 営業統括部長の大島 敦さんと営業統括部 法人担当の大江 晃代さんに楽しみながら健康習慣を身につける仕組みや、AIを使った将来の健康リスク予測など、先進的な取り組みについて伺いながら、文京学院大学との産学連携への期待や、これからの社会で求められる人材像についてお話しいただきました。
INTERVIEW
今回、連携に至った理由をお話しいただけますか。
大島:私たち、タニタヘルスリンクは「日本をもっと健康に!」を合言葉に、体重や歩数、血圧などのデータを活用しながら、誰もが無理なく、楽しみながら健康づくりを続けられる仕組みを提供しています。企業や自治体と一緒に、社員や地域の方々の健康づくりをサポートする「タニタ健康プログラム」では、ランキング形式での歩数競争や、電子マネーと交換可能な健康行動に応じて付与されるポイントプログラムなど、健康に無関心な参加者でも楽しみながら続けられる工夫をたくさん取り入れています。
今回、文京学院大学と連携することになったのは、大学に通う学生や教職員の皆さんの健康づくり、さらにはキャンパスを拠点とした地域社会の健康増進を一緒に実現しながら、データサイエンスを学べる機会をつくっていきたいという思いからです。「健康と学び」が一緒になり、地域社会の健康増進と次世代のデータサイエンス人材育成に貢献できることは大変貴重な機会だと考えています。
データの活用事例と活用に当たって必要なスキルをお話しいただけますか。
大島:日本は超高齢社会を迎え、ますます少子高齢化が進んでいく中で、医療費や介護の負担が増えたり、働く人が不足したりと、さまざまな課題を抱えています。その中で大切になるのが「一人ひとりが自分の健康にもっと関心を持つこと」です。私たちは「自分ごと化」と呼んでいますが、自分の身体の状態を知り、健康を保つための行動をとることが、社会全体の課題解決に向けた一つの方法になると考えています。
そこで注目しているのがデータとAIの活用です。日々の体重や歩数、血圧などの健康や身体に関する情報「PHR(パーソナルヘルスレコード)」をデータとして記録し、そこから将来の健康リスクをAIが予測したり、自分に合った健康づくりのアドバイスを受け取ったりすることで、より早く、より適切に生活習慣を変えていけると考えています。
このようなデータを活用する上で求められるのは、ただ数字を見るだけではなく、「このデータからどんな課題が見えてくるか?」「それをどうやって解決につなげるか?」といったことを、自分で考えて行動できる人が今後必要になると考えています。
「データを分析し、自分で考えて解決に向けて行動する」スキルを養うために必要なことは?
大江:そうですね。そうした力を養うためには、統計やデータの読み方といった基礎的な知識に加え、データの背後にある生活習慣や社会状況を想像する力、そして課題に対して仮説を立て、検証し、伝える力が必要です。私たちは、本郷・ふじみ野両キャンパスに「タニタ健康プログラム」で使用する体組成計や血圧計を設置し、学生や職員の皆さんが日々の健康データを取得し、自身の健康状態を“自分ごと”として捉えるきっかけにしていただけるような取り組みを進めていきたいと考えています。加えて、測定したデータは、ヒューマン・データサイエンス学部の連携授業で活用し、実際のデータを使って課題に取り組む実践型の授業を通して、社会に向けたアプローチ力を育てていきたいと考えています。
高校生へのメッセージをお願いします。
大江:これからの社会はデータを客観的に分析し、社会課題の解決に「つなげる力」は必要不可欠です。一方で、つなげるためには、さまざまな知識に触れることが大切だと考えています。皆さんが学んでいることや、これから大学で学ぶことの中には、社会に出たときに本当に役立つ知識や考え方がたくさんあります。自分の「好き」や「興味」を見つけて、いろいろなことに挑戦してください。
私たちも、これからの社会を担う皆さんと一緒に、健康をテーマにした新しい取り組みを広げていけることを楽しみにしています。未来の仲間として、いつかどこかで一緒に働けたら嬉しいです。
PROFILE
業務執行責任者 営業統括部長
大島 敦 様
営業統括部 法人担当
大江 晃代 様