卒業生だより
先生たちやキャリアセンターの
応援があったから、今のわたしがいる。

石井 湖真記さん 大阪府監察医事務所
臨床検査技師

先生たちやキャリアセンターの
応援があったから、今のわたしがいる。

PROFILE
保健医療技術学部 臨床検査学科 2020年 3月卒業
保健医療科学研究科(大学院) 2022年 3月修了

はじまりはサスペンスドラマ。

私は現在、大阪府の公務員として大阪府監察医事務所で働いています。生まれも育ちも東京都の私が、なぜ大阪府の公務員になったのか。その経緯を紐解いていくと、はじまりには幼少期にみたサスペンスドラマがあります。法医研究員である女性の主人公が、遺体の爪に挟まっていた糸くず1本から犯人を突き止めていくストーリーに、幼い私は「この人、カッコいい!!」と魅かれたのです。彼女の仕事を調べていくと、臨床検査という技術が大きく絡んでいることを知り、私も学んでみたいと思うようになりました。高校時代は、看護系も良いかもしれないと迷ったのですが、1つの検体にじっくりと向き合い、検査結果を導き出す臨床検査のスタイルが、物事を深く考える私の性格に合っていると思い、最終的にこの道を選びました。文京学院大学を選んだのは、学科の歴史が古い点が大きな理由です。1959年に始まり、4,000名以上の卒業生を輩出していて、ここでなら、しっかりと学べると思えたのです。

やり抜く力を身につけられた学生時代。

大学卒業後に大学院へ進学したので、私の学生生活は6年あります。文京学院での6年間を振り返り、ターニングポイントとなった出来事は2つ。1つ目は、大学2年生の時に受講した東京医科歯科大学での解剖見学実習です。外からの検査では突き止められない病気の原因でも、解剖して体の中を丁寧に調べると把握できるということに驚き、感動したことを覚えています。そこから解剖学への興味が高まり、病気の原因を突き止める病理学の分野を専攻するようになりました。2つ目は、大学院時代に経験した就職活動です。就職先には、監察医事務所を志望していたのですが、なかなか募集がなく苦戦しました。同時期に、修士論文や後輩の指導などが重なり、体力的にも精神的にも余裕のない期間が続きました。一時は、監察医事務所を諦め、病院なども就職先の視野に入れようかと考えたのですが「頑張ってやり抜いてみよう」とキャリアセンターの方が親身にフォローしてくださったり、「修士論文はどんな感じ?大丈夫か?」と先生が気をかけてくださったことで、就職も論文も全てをやり抜くことができました。たくさんの方に支えていただいたおかげで、知識や技術だけではなく、やり抜く力も身につけられたことは、私の財産になっています。

※インタビュー内容はすべて取材当時のものです。