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教授
インタビュー

ウィメンズヘルスケア

女性の健康をサポートする「ウィメンズヘルスケア」の大切さ

理学療法の一つの分野として近年、注目されている「ウィメンズヘルスケア」。
社会で活躍する女性が増加していく中で、女性特有の問題のケアや、健康をサポートしていくことが
より重要になっていきます。今回はいち早く「ウィメンズヘルスケア」の重要性に着目し、
カリキュラムに取り入れた理学療法学科の福井勉先生と、第一人者として最先端の研究をリードする田舎中真由美先生、
マタニティ専門スタッフとして臨床経験も豊富な布施陽子先生にお話をうかがいました。

田舎中 真由美
フィジオセンター勤務
保健医療技術学部理学療法学科
非常勤講師
理学療法士によるリハビリ&コンディショニングスペース「フィジオセンター」を設立し、2010年より本学のウィメンズヘルス非常勤講師を務める。
福井 勉
文京学院大学 副学長
保健医療技術学部理学療法学科 教授
昭和大学保健医療技術学部助教授を経て、2006年本学の教授/学科長に就任。Western大学客員教授。スポーツマネジメント研究所所長も務める。
布施 陽子
保健医療技術学部理学療法学科 助手
文京学院大学保健医療科学研究科を卒業。東京北医療センターリハビリテーション室にて理学療法士(非常勤)として勤務。2012年より本学の助手を務める。

「ウィメンズヘルスケア」
ってなに?

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「ウィメンズヘルスケア」は、どういった分野なのでしょうか。

理学療法の中の一つの分野です。主に産前産後の方や高齢者を中心に体の正しい使い方や筋肉の再トレーニングを指導します。妊娠・出産は女性が経験することの中でも大変なこと。体幹や四肢の関節、内臓の位置など体が大きく変わるターニングポイントでもあります。また、年齢を重ねてから影響がでる方もおり、しっかりと予防や産後のフォローを行うことを目的とした理学療法です。

私は総合病院の産婦人科のマタニティ専門スタッフとしても臨床に携わっており、妊娠中の方からの相談だけでなく、出産された方の産後までフォローしています。出産後の体の不調は、腰痛だったり尿もれだったりと多種多様です。そのため、何科に相談すれば良いのかわからなかったという方もいらっしゃいますね。

そういった意味では日本での認知はまだまだと言えます。最近、理学療法の協会に「ウィメンズヘルスケア」の部門ができ、活動が活発になってきました。加えて、泌尿器や骨盤系の学会にも積極的に参加し、発表していますから、認知が進むとともに社会的な要望がより高まる分野とも言えますね。

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文京学院大学が「ウィメンズヘルスケア」に着目した理由を教えていただけますか。

今から約20年前に行われたオーストラリアでの理学療法の学会で初めて知りました。当時の日本ではあまり認知されていなかったのですが、体の部位だけでなく相談される患者さんの気持ちの面でもデリケートな問題です。同性に相談する、ここでは女性の患者さんが女性の理学療法士に相談し悩みの解決を目指すことは、今後の社会の方向性を考えるといち早く取り組むべき問題だと考えました。

また、現在のウィメンズヘルスケアの広がりはかなりのスピード感がありますが、近年の盛り上がりに対して現場で実践を積んでいる方が少ないことも事実です。しかし、本学では理学療法学科開設時からカリキュラムに取り入れております。当時から指導いただいている田舎中先生はこの分野の第一人者であり最先端の研究をされております。また、臨床経験が豊富な布施先生は現場の活きた情報に基づいた指導をしてくださり、経験豊富な教員が多いということは大学として、二歩も三歩も先んじている魅力です。

理学療法
「ウィメンズヘルスケア」

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具体的にはどのようなことを学べるのでしょうか。

主には骨盤底筋の基本的な解剖や、妊娠・出産を経験することで、体にどのような影響が起こるのかを教えています。実技を通して、筋肉の柔軟性やトレーニングをした後の体の変化を実感してもらうことを大切にしていますね。実は骨盤底筋の働きは日常生活から実感できるものが多く、授業の学びを意識することで姿勢が良くなったり、股関節の動きが良くなったりと筋肉の重要性を自分の体で感じることができます。体の変化を実感することで、漠然としたイメージが具体的になり、学生の取り組む姿勢も変わってきます。

私は現場で妊婦さんをケアしていることもあり、実際に現場で行われている取り組みや出産後に起こる身体機能の低下について教えています。具体的には妊娠期間中に起こる体の変化を画像で伝え、分娩現場の経験談や出産後の機能障害が起こる原因などです。どのような問題が起こるのか、学生にはイメージしにくい内容ですから、分かりやすさを重要視していますね。出産は自然の営みですが、命がけの行為です。産後の人に対する慈しみも考えられるようになって欲しいと思います。

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「ウィメンズヘルスケア」を学ぶ魅力はどのようなところにありますか。

実は男子学生の受講も少しずつ増えてきています。ウィメンズというタイトルではありますが、扱っている骨盤底筋は男性にも重要です。筋肉が硬くなりすぎると腰痛につながり、強さや柔軟性がない場合は尿もれにもつながります。患者さんからの相談に対して、さまざまな角度からのアプローチ方法を模索できることは理学療法士としても大切であり、実際に業務についてからも役立つ知識です。男女問わず、理解を深めていただきたいですね。

そうですね。患者さんが抱える問題の原因は本当にさまざまです。例えば、患者さんが腰痛を訴えた場合でも出産経験の有無も考えられる柔軟な思考力は大切になります。多様性のある学びを経験することは理学療法士を目指す上でも役立ちますね。

文京学院大学
ならではの魅力

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最後に文京学院大学で学ぶ魅力も教えてください。

先ほどもお伝えした通り、田舎中先生と布施先生から学べることは本学ならではであり、先んじてカリキュラムに取り入れていることも大きな魅力です。そして本学で学んだ先輩が多くの病院で、活躍しています。ウィメンズヘルスケアはまだまだこれからの分野と言えますが、これからさらに社会的要請が求められて行く分野だからこそ、卒業生の活躍による本学への信頼感も一つの魅力と言えます。ぜひ、高校生のみなさんには、理学療法士を目指す中でも自分の目指す方向性や社会情勢にあったカリキュラムを設置している学校をしっかりと調べ、探して欲しいと思います。

INTERVIEW 学生インタビュー

縄司 ゆりえ
理学療法学科/埼玉県立草加高等学校出身
私が「ウィメンズヘルスケア」に興味を持ったのは、文京学院大学の学生が理事も務めている日本理学療法学生協会のフォーラムに参加したことがきっかけです。一口に理学療法といってもさまざまな分野があり、将来働いていく中で自分の強みを持つことの大切さを実感しました。私自身が女性であることの他に、授業の担当でもある布施先生とも日頃からお話しする機会が多かったことも要因です。
授業では、超音波を用いた画像診断も行うので、内臓を支える骨盤底筋群の収縮によって起こる骨盤の変化が視覚的にイメージできるため、今まで知識として理解していた部分をより具体的に詳しく学べ、日々刺激を受けています。

PROFILE

福井 勉
文京学院大学 副学長
保健医療技術学部理学療法学科 教授
専門分野:運動器疾患の理学療法・動作分析の臨床応用

昭和大学藤が丘リハビリテーション病院主任、昭和大学保健医療技術学部助教授などを経て現在に至る。Western大学客員教授、Otago大学客員研究員、東京都理学療法士会スポーツ委員会副委員長などを歴任。現在は昭和大学客員教授、理学療法ジャーナル編集委員なども務める。本学の付属研究機関であるスポーツマネジメント研究所所長も務め、スポーツトレーナーを対象としたセミナーやスポーツ選手のコンディショニングも行う。

田舎中 真由美
フィジオセンター勤務
保健医療技術学部理学療法学科 非常勤講師
専門分野:産前・産後の骨盤周りの疼痛(腰痛、恥骨痛、仙腸関節痛など)、骨盤底機能障害(尿失禁、骨盤臓器脱など)

信州大学医療技術短期大学を卒業後、理学療法士として医療機関に勤務。1998年に米国にて尿失禁の理学療法の研修を修めた後、信州大学医療技術短期大学部理学療法学科非常勤研究員を経て、インターリハ株式会社に就職しフィジオセンターを設立。2010年より本学でウィメンズヘルスの非常勤講師も務める。学会発表、専門家向けのセミナーなどウィメンズヘルス理学療法領域の第一人者として活動多数。

布施 陽子
保健医療技術学部理学療法学科 助手
専門分野:産婦人科(産前・産後)理学療法

文京学院大学保健医療科学研究科を卒業後、東京北社会保険病院リハビリテーション室に理学療法士として勤務。2012年より文京学院大学保健医療技術学部理学療法学科で助手を務め、田舎中講師とともにウィメンズヘルスを担当。2014年より東京北医療センターリハビリテーション室にて理学療法士としてマタニティーセラピーにも携わっている。

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