ともに。つよく。
文京学院大学の看護学科が
輝いている理由
開設10年目を迎えている文京学院大学の看護学科。
1期目の卒業生から今に至るまで、看護師国家試験、保健師国家試験の合格率100%を続けていること、
そして合格率だけでなく、卒業生たちが看護への高いモチベーションと温かい人間性を育んでいるのはなぜなのか。
その理由を探るため、先生、学生、大学院生にお話を聞きました。
この人たちに聞きました!
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教員
看護学科長・教授
米澤純子先生
専門分野は公衆衛生看護学、地域看護学。
学生たちを伸ばすには教員たちも奮闘しなければと語る、看護教育への情熱あふれる先生。 -
学生
看護学科2年
高良菜光さん
救命救急への憧れから看護学科へ。
学ぶうちに小児看護や地域看護など、看護師・保健師の活躍の幅広さを知り、視野を広げながら急成長中の2年生。 -
卒業生・大学院生
看護学研究科2年
吉野里奈さん
大学病院で4年間の看護師経験を積んだ後、大学院へ。
がん患者さんへの看護をテーマに研究中。
文京学院大学の看護学科の第1期生。
輝いている理由
文京学院大学の看護学科が輝いているのはなぜなのかをレポートしました。
ぜひオープンキャンパスなどで先生や先輩たちと出会い、話してみてください。
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01
看護の可能性や楽しさを、
アツく伝える先生たちがいる。01
看護の可能性や楽しさを、
アツく伝える先生たちがいる。病院の中だけでなく地域にも広がっている看護の場。2022年からは看護教育のカリキュラムで「地域・在宅看護論」が重視されるようになりましたが、文京学院大学の看護学科は開設当初から地域看護を重視するプログラムを組み、次の時代の看護を見据えていました。看護の可能性を米澤純子先生は学生たちに伝え続けています。
教員
米澤先生
これからの看護師は地域で暮らす人の力を引き出したり、人と協働して地域づくりをするクリエイティブな役割も担っていきます。病院での看護においても、その意識をもって働くことがすごく大事。患者さんのために、やろうと思えばいろんなことができる楽しさを授業で伝えています。国家試験に合格することを考えるだけでなく、「自分はどんな看護がやりたいのか」を膨らませてほしいです。
看護学科の1期生でもある大学院生の吉野里奈さんも、先生たちの情熱を受け止めた一人。
大学1年生の頃の思い出を話してくれました。卒業生・大学院生
吉野さん
「薬じゃなくて人が関わることで、患者さんにいい変化を起こすことができる。看護って本当に楽しいよ」と、先生が目をキラキラさせながら話してくれたことを今もよく覚えています。もちろん看護には大変な場面もあるわけですが、それでも自分が関わることで患者さんにいい変化の兆しが見えたときは、あ、これが先生の言っていた看護の楽しさだと、働くようになってからも先生の顔を思い出していました。
看護の力を心から信じる先生たちのキラキラした眼差しが、
学生たちや卒業生にも伝わっているようです。 -
02
患者さんへの想いが本気。
ブレない。02
患者さんへの想いが本気。
ブレない。「なんのために」という学ぶ理由をしっかりと持っているとき、学びや学生生活は充実します。なんのために私たちは看護をするのか。看護を学ぶのか。3人のお話からは、それが先生から学生へ共有されていることが伝わってきます。
学生
高良さん
私は先生方をすごく尊敬しています。
ケアの手際の良さやスピードが完璧なのは当然として、こうしたほうが患者さんのためになるということを常に念頭に置いていらっしゃる。私もそういう考え方ができるようになって、早く先生に追いつきたいなと思います。卒業生・大学院生
吉野さん
「患者さんの本来の姿を考える」ことを、先生からはすごく教えてもらいました。入院して点滴を繋いでいる患者さんだって、本来はスーツを着てお仕事をしている方だったり、家で家族の食事を料理することが得意な方だったりする。そういう本来の姿をイメージして、どうやって戻っていけるようになるかを考えることを卒業してからも大事にしています。
教員
米澤先生
学生からの相談には、先生たちが親身に相談にのっていますが、ただ寄り添っているだけではありません。大事なことを忘れそうになったときは、しっかり思い出させるのも大切なこと。ある学生が実習中に不安になって、クラスアドバイザーだった私に「先生、私、単位を取れなかったらどうしよう」と連絡をくれたことがあったんです。そのときは言いました。「あなたは今、単位を取れるかを悩むんじゃなくて、患者さんのための看護を悩むときでしょ」と。「先生、そうでした。頑張ります!」とすぐに気づいてくれて、そこからは本当によく頑張ってくれたことがありました。
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03
悩みを聞き、相談にのる
伴走型のバックアップも本気。03
悩みを聞き、相談にのる
伴走型のバックアップも本気。複数の教員が担任となって、学習面だけでなく、大学生活の悩みなどの相談にのる「クラスアドバイザー制」をとっている看護学科。その仕組みは他大学でも取り入れられているものですが、そこに向き合う先生方の熱心さを米澤先生は強調します。高良さん、吉野さんも、単なるサポート制度という以上の、先生との信頼関係を語ってくれました。
教員
米澤先生
クラスアドバイザーとなった先生たちが、1年生のときは学校に慣れるまで丁寧に学習支援の面談をしたり、学生が交流できる仕組みをつくったりと、とても熱心に関わっているのを感じています。普段からTeams(Microsoftツール)のチャット機能で気軽に連絡や質問ができるようにして、困りごとがある学生はすぐに相談できるようにしており、ときには夜の遅い時間の相談に応えている先生もいます。気持ちの面も含めて支え、4年生で国家試験に合格し、送り出していくところまで、責任を持って指導している。その責任感が素晴らしい先生方だなと感じています。
学生
高良さん
授業でわからないことは聞きに行けば絶対に答えてくださるし、空きコマで研究室に来てもいいよと言ってくださる先生もいらっしゃいます。技術試験の前に、実習室で私たちが自主的に練習をしていると、先生が回ってきてくださることがあって、「ここがうまくいかないんです」と相談すると、「こうした方がいいよ」と実際に先生が見せてくださったり。手厚くサポートしていただいていると思います。厳しい面もありますが、それは私たちを良い看護師に育てようとしてくださるからこそ。ここで良かったなと感じます。
卒業生・大学院生
吉野さん
クラス担当の先生じゃない先生の研究室に行ってお話ししたり、ときにはお茶したりするのも私はすごく楽しかったです。たくさんの先生に見守っていただいていましたね。
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04
縦と横のつながりで、
支えあっていく文京マインド。04
縦と横のつながりで、
支えあっていく文京マインド。開設から10年というまだまだ新しい看護学科ながら、先輩後輩のつながり、ともに学ぶ仲間とのつながりはとても強くなっているようです。
学生
高良さん
1年生の4月の交流会で、20人くらいの先輩たちが各グループに1人ついてくださって、わからないことがあったら聞いてほしいと言ってくれました。私はそこで先輩と連絡先を交換して、テスト前にどういう勉強をしていたか、技術試験がどんな感じだったかなどを教えていただいたりしました。私たちも2年生になったら次の1年生の交流に参加して、今度は後輩の相談にのっています。実習のときは仲間の存在が大きくて、お互いに励ましあったり、「大丈夫だよ」って言い合ったりできる仲間が周りにたくさんいたのが、すごい支えになりました。
教員
米澤先生
1期生で卒業した先輩たちが大学院に帰ってきてくれて、彼らが母校の後輩たちのためにと、自主的にBLS(一次救命処置)の講習会を立ち上げて開催してくれたりしています。4年間で卒業しておしまいではなく、何か後輩たちのためにしたいって思ってくれるような先輩たちを育てられていたことは、とても嬉しいことだなと思っています。
卒業生・大学院生
吉野さん
先生との距離が近かったことで、卒業してからも、ここは帰って来ることが出来る場所だと感じています。大学院生になる前から、つらくなっちゃったときや嬉しい出来事を伝えたいときなどに、大学にふらっと立ち寄って先生に話を聞いてもらっていました。今は、学生が病院に実習に行くときの指導者側をすることもあり、私自身が先生に教わったことを後輩たちに伝えています。
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05
涙もともに乗り越えて、
看護をもっと大好きに。05
涙もともに乗り越えて、
看護をもっと大好きに。看護学科の学生や卒業生にお話を聞いていると、涙を流した経験を話してくれる人は多くいます。高良さんも、夏の実習ではそんなときがあったそうです。
学生
高良さん
大学で演習室を借りて友だちと何度も練習を重ねてきたことなのに、実習先での患者さんに対してはどうしてもうまくできなかったりして、その申し訳なさや悔しさで涙してしまうことがありました。実習の指導を担当してくださった二人の先生には本当に助けられました。つらかった日の翌日には「大丈夫?」と声をかけてくださったり、毎朝「ご飯たべた?」と健康面のチェックもしてくださいました。
卒業生・大学院生
吉野さん
実は私も学生の頃、先生に泣きながら相談したことがありました。1期生の私たちには「先輩」という存在はいませんでしたが、先生たちが「先輩はいなくても私たちがいるじゃない」と言ってくれたのを覚えています。先生のことを、看護の現場を経験してきた一人の先輩として、距離の近い一人のお姉さんのような存在と感じたことが、私自身が変わるきっかけになりました。
教員
米澤先生
人は大事なことを人に伝えたい生き物で、大事なことを人と共感できることに喜びに感じる生き物です。私も大事なことを学生に伝えて、学生と一緒に共感して喜び合いたい。そんな教育をしていきたいと思っています。
できなくて涙しても、挫けてしまうのではなく、一緒に乗り越えていく。
文京学院大学の看護学科において、涙は人が強くなる一つの証のようなもので、
先生や仲間との共感がより深まった印なのかもしれないと感じさせられます。
Q&A
Q.
附属病院がなくても
実習や就職に心配はありませんか。
教員
米澤先生
A.
はい。心配はありません。
文京学院大学に附属病院はありませんが、実習先には、日本医科大学付属病院などの大学病院もあれば、地域に密着した病院もあり、それぞれの病院との信頼関係があります。
学生にとっては、さまざまな病院の看護を経験することができ、自分のやりたい看護に合った就職先を選ぶ基準ができるメリットもあると考えています。
学生
高良さん
A.
実習先は恵まれていると感じています。
少人数で、多くても7人くらいで病棟に入って、患者さんとも会話できました。いろいろな病院に行くことで、その病院の特色や違いを学べて、臨機応変に対応する力が身に付けられます。
卒業生・大学院生
吉野さん
A.
いろいろな病院で実習するたびに、こういう看護もあるんだと、病院によって違う看護の体制や理念を知ることができました。4年生くらいには、自分が大事にしたい看護の軸ができてきて、それに
合った就職先を探していきました。
私にはとてもよかったです。