卒業生だより
好きなことに
ハマりまくってみた

大森 駿哉さん アクセリア株式会社
営業部

好きなことに
ハマりまくってみた

PROFILE
人間学部 心理学科2012年卒業
大学院 人間学研究科 心理学専攻 2014年修了
関西学院大学大学院 文学研究科
総合心理学専攻心理科学領域 博士課程後期課程 単位取得満期退学

コミュニケーションって、面白くて、すごいこと。気づかせてもらった大学時代。

学生時代の私が心理学にのめり込んでいったのは、心理学科の先生方との関わりが大きかったです。自分で仮説を立てて実際に手を動かして行う「基礎実験」の時間が私は好きで、どうしてもわからないところはとにかく先生に聞いてみようと思って、自分から質問するようにしてみました。

すると先生方は質問に対する答えや考えるきっかけをくれるだけでなく、関連する話をそこからどんどん広げて話してくださいました。今度、先生に会ったらこれを聞いてみようと、私の興味も広がっていきました。

ポジティブな心の動きを研究しようという自分のテーマを決めるきっかけになったのも、先生との対話のなかからでした。人と話すことで、自分の世界がどんどん広がっていく経験。コミュニケーションってすごいと思った出来事でした。

もう一つ、大学のオープンキャンパス実行委員の委員長を務めたことも、自分にとって大事な経験でもあり思い出です。約200人の学生主体の組織を、もっといい組織にしよう、自分が何か変えてみようと仲間と動いてみたのです。その時もやはり大事にしたのはコミュニケーション。委員全員とコミュニケーションをとり、大学の職員の方の意見もお聞きしたり。キャンパスが知り合いだらけになっていき、お互いを知ることでそれが委員たちにも企画や準備をやりやすい環境につながっていく。そんな面白さを感じることができました。

「心」の状態にも「理」由がある。
「なんで?」を掘りさげていく心理学の姿勢は社会に出てからも活きてくる。

大学院時代は、後輩の学生への教育にも携わり、実験室にこもって準備をしたり、学生のレポートを採点したり。土日も最新の研究論文を英語で読みあさるなど、さらに心理学にのめり込んでいった濃い日々でした。2年間の修士課程を修了後、さらに関西学院大学の大学院の博士課程後期課程に進学し、そこでも3年間、研究に打ち込みました。

ここまで好きに学ばせてもらってきたから、今度は社会に出て、学んだことを活かして働こうと就職を考えたとき、修士課程の時に一度、入社を考えたIT企業、アクセリアから再び誘っていただき、面接を受け入社に至りました。
アクセリアは、コンテンツのデリバリーネットワークやサイバーセキュリティといった情報社会のインフラとなる製品、サービスを扱っている会社。テレビ局や大手航空会社などを始めとするお客様に、より快適・安全なシステムのご提供をしています。お客様からの要望には、ただ表面的にお応えするだけでなく、その理由はどこにあるのか、どうすれば満足してもらえるのか、深く掘り下げるようにしています。

これは心理学を学ぶ過程で身につけた思考法そのものです。また、心理学を学んでいると、誰かに何かを言われたとしても、全部、自分のせいだと思い込みすぎたり、過剰に苛立つことなく、状況を整理して自分の変えるべきところを整理できる。だから成長できる。こういう強さも心理学が育んでくれていたことに気づきます。

もっともっと創造的な仕事をして、周囲の人や社会に良い影響を与えられる人になりたい。今まで恵まれてきた人とのつながりを大事にして、これからもつながりを広げながら楽しんで生きていきたい。

まだまだ成長していきます。
心理学で身につけた強さで。
ー 大森 駿哉

※インタビュー内容はすべて取材当時のものです。