卒業生だより
検査は、命を救うことができる。
だから私は学び続ける。

古越 聖子さん 医療法人社団 つるかめ会
新宿海上ビル診療所
臨床検査技師

検査は、命を救うことができる。
だから私は学び続ける。

PROFILE
保健医療技術学部臨床検査学科 2010年卒業。
大学卒業時に受験した臨床検査技師国家試験には結果が残せず、検査の補助の仕事をしながら、文京学院大学の研修生として勉強を続け、翌年の試験に再チャレンジし、合格。2011年より現職。2015年 超音波検査士認定試験 体表臓器領域、2016年 消化器領域に合格。

患者さんへの丁寧な接遇を大切に、診断を支える高度な検査を担当。

私が勤務する新宿海上ビル診療所は、新宿駅も近いオフィス街にある、規模の大きな診療所です。海外からの旅行客の方が外来に来られたり、企業の健康診断で1日に150人以上のオフィスワーカーの方が人間ドックに来られたり、多くの方にご利用いただいています。そんななかでも、「当たり前の医療を当たり前に提供する」ことを理念として、お一人お一人に丁寧に接遇し、検査業務に取り組んでいます。私は生理機能検査の、主に超音波検査を担当しています。プローブという装置を患者さんの体に当てて超音波撮影をして、レポートを書いてドクターに渡すと、それを見てドクターが患者さんに結果を伝えます。ガンらしきものが写っているのを私が発見することもあり、そんなときはドクターに伝え、精密検査と早期の治療に繋げています。私が見逃したら、気付かれないままかもしれないと思うと、気を抜くことはできません。

「ありがとう」と言われて、胸がいっぱいになった出来事。

この仕事は患者さんからありがとうと言われる機会はあまりない仕事。でも、この前、人間ドッグに来られたある40代の女性から、声をかけられたんです。「この前も検査してくださった方ですよね。去年、乳ガンを早期に見つけてくださったおかげで、部分摘出で済みました」と。確かにカルテを見ると、一年前、私が検査をして乳ガンらしきものを見つけて報告した方でした。「お元気で何よりです! 本当に良かった! 」。検査室で再会を喜び合いました。医師ではありませんが、自分の検査が人の命を救うことに繋がったと思うと胸がいっぱいになりました。臨床検査技師は、仕事を始めてからも勉強を続けなければいけない仕事。新人の頃は先輩が撮影した画像にどの臓器が写っているのかもわからなかった。先輩について学んできて、一人でできるようになった今も、まだまだまだ知りたいことがある。見つけられる病気をもっと増やすためにこれからも、学び続けていきます。

※インタビュー内容はすべて取材当時のものです。