卒業生だより
お子さん一人ひとり、
親御さん一人ひとりの思いを
しっかりと受け止められる
保育士を目指しています。

渡邉 哲哉さん 豊島区立池袋第五保育園 保育士

お子さん一人ひとり、
親御さん一人ひとりの思いを
しっかりと受け止められる
保育士を目指しています。

PROFILE
人間学部保育学科(現・児童発達学科) 2011年卒業。
卒業後は非常勤の幼稚園教諭としてふじみ野幼稚園に勤務。現場経験を糧に翌年、豊島区立保育士採用試験に合格。今年の春、育児休業から復帰し、パパさん先生として新しいスター卜を切る。学生時代には幼稚園教諭と保育士の免許・資格を取得。

大学4年生の時、公立保育士の採用試験に失敗しました。その結果、私の社会人1年目は、非常勤の幼稚園教諭からスタートします。ゼミの小栗先生が園長を務める、キャンパス内にある併設のふじみ野幼稚園に勤務。クラスでは自閉症の子どもをサポー卜することになったのです。日々の活動計画に基づいて付きっきりの日もあれば、少し距離を置いて見守る日もありました。時にはクラス担任の先生と交代するなど、様々なアプローチで自閉症の子どもとかかわる機会を得ました。おかげで教育者・保育者として個人差に対応する多くの引き出しを持つことができました。そして翌年、私は採用試験のリベンジを果たすことができたのです。

公立保育士となった私は入区以来、学生時代に授業で学んだ手遊び、集団遊び、製作などのプログラムを活用し、自分なりの保育を追求してきました。その際役に立ったのは、日常的に子どもと触れ合うことが出来る環境の中で身につけた実践的な学び。たとえば校舎の中には、大学周辺に暮らす0~2歳児と保護者を対象とした子育て支援施設が設けられています。そこで私たちは1年生の頃からたくさんの乳幼児とふれあい、授業で学んだことをアウトプッ卜するだけでなく、保護者のリアルな悩みを共有してきました。おかげで子どもたちだけではなく保護者の輪の中にも飛び込んでいける人間に成長できましたし、保育に対する視野がかなり広がった気がします。

2年前に娘が生まれ、1年間の育児休業を終えてからは、それまで以上に保護者とのコミュニケーションを大切に考えるようになりました。もちろん、大切な我が子を、自分の目の届かないところに預けることがいかに辛いものかを実感できたからです。文章を書くことが苦手だった私が、今では親御さんにお子さんの成長ぶりを少しでも多く伝えようと連絡ノートにしっかりと書き込むようになりました。今後は子どもたちだけでなく、親御さん一人ひとりの思いを受け止め、期待に応えることができる保育土を目指したいと思います。

※インタビュー内容はすべて取材当時のものです。