在学生
メッセージ
自分の声や身体
すべてを使って、
受け入れてもらう。

中村 友香理 作業療法学科 埼玉県立 草加高等学校出身

※インタビュー内容はすべて取材当時のものです。

自分の声や身体
すべてを使って、
受け入れてもらう。

大学2年次の「臨床基礎実習」の授業は印象深かったです。
3週間、軽度の自閉症、ADHD(注意欠陥多動性障害)などの障害を抱えた子どもたちの施設である“児童発達支援センター”で実習を行いました。作業療法士の指導員の方に付き、リハビリに参加させていただいたり、障害を抱えた子の幼稚園に伺ったりしました。子どもと接した経験がほとんどない私は、積み木やボールでいっしょに遊ぶのがやっと。上手にコミュニケーションがとれずにいました。
特に、リハビリの一つである水泳療法の時間は困りました。水深60cm程のプールで、遊具もなく子どもと先生に囲まれ、親御さんも見ている。緊張でなにをしたらいいかわからなくなってしまったのです。そんな私に指導員の方がアドバイスをくれました。自閉症の子どもは特に視界が狭いので、その中に自分から入ること。一人でいる子をつくらないように気を配ること。水をかけて逃げたりして、追いかけっこをしてもいいこと。大きなリアクションをとることなどです。自分の声や身体を思いっきり使って受け入れてもらうことを学びました。

作業療法士ってこんなこともするんだと気づいたこともあります。作業療法士の指導員の方と幼稚園に同行したときのことです。
障害を抱えていて乱暴な子だと勘違いされている子どもがいたのです。「症状へのつき合い方はこうしてほしい」「環境を変えてみてはどうでしょうか」など、指導員の方が幼稚園の先生にアドバイスしていました。また、デイサービスの介護施設を見学した際には、利用者さんのお風呂や排泄など、作業療法士の方は生活すべてに携わっていました。普通はそういう場所は見ないし患者さんにとっても見られたくないはずです。現場はメディアで見る以上に現実的でした。生活全てをさらけ出すことに直面する仕事だということを感じました。
授業は大変ですが、患者さんの役に立てるように技術や知識を確実に身につけていきたいです。