在学生
メッセージ
認知症の祖母が明るくなる。
家族が明るくなる。
作業療法士として人と向き合う。

石田 瑞季 作業療法学科 埼玉県立 春日部女子高等学校出身

※インタビュー内容はすべて取材当時のものです。

認知症の祖母が明るくなる。
家族が明るくなる。
作業療法士として人と向き合う。

「これで吹奏楽部終わっちゃうんだな」。高校の部活を引退するときは寂しかったです。中学から続けているフルートは、私の生活の一部になっていました。
母は、看護師。祖父は、義肢装具士。医療の現場で働く二人を見て育った私が、作業療法士になりたいと思ったのは高校生のとき。母から、自分の趣味である音楽が医療に活かせると教えてもらったのです。また、大好きな祖母が認知症になってしまったこともきっかけの一つです。
忘れっぽくなったり、怒りっぽくなったり。病気のせいだとわかっていても、家族の関係がぎくしゃくすることもありました。少しでも症状がよくなればと、祖母は日帰りの介護施設であるデイサービスに通うようになり、リハビリがはじまりました。すると「今日、編み物をしたんだよ」と、作業療法士さんとの話を楽しそうにしてくれるようになったんです。
祖母に明るさが戻ってきた。家族も明るくなってきた。
作業療法士の仕事は、患者さんだけではなく家族にまで影響する仕事なんだと感じました。
文京に入って学んでいることは、日常生活のあらゆる動作がリハビリになるということです。実習で精神科病院に伺った際も、患者さんに歌ってもらったり、音楽を聞いてリラックスしてもらったり、鈴などの楽器を演奏してもらったり、日常の動作と音楽を組み合わせたリハビリをしていました。実習前は、精神病の患者さんの話を聞くことで自分もいっしょに悩んでしまうのではないかという思いがありました。躁状態の方がハイテンションで話し続ける映像を講義で見た際に、不安になってしまったこともあります。でも、実際にお会いしたことでイメージが変わりました。精神科の患者さんは、病気による特徴があるだけだということに気づけたんです。
実習のおかげで、患者さんとしてではなく、一人の人間として向き合う気持ちを持てるようになれたと感じています。
一人ひとりにきちんと向き合える作業療法士になりたいです。